深すぎる 芥川賞 受賞作

文藝春秋芥川賞受賞作品が決ったとあったので、
読んでみることにした。
 
 
 
冥土めぐり(鹿島田真希氏著)
 
読んでみることにした、と言っても
国語力が限りなく低い自分、
正直な話、これまで芥川賞作品と
言われるものを数冊読んだものの
あまりよく分からん、という感想しか
持てないことが多いのよね。
 
昨年の田中慎弥氏の「共喰い」は何とも
後味の悪さが残った作品だった記憶があるけど。
 
 
さて、今回の冥土めぐりだけれども、
余命幾ばくもない旦那を持つ女性が、旦那のためにと
いうことで旅行に出る。その旅行の中で、女性自身の
人生(というか、親兄弟)とのこれまでの関係を
振り返り、過去と向かい合うことになる。
みたいな感じでしょうか。
 
エピソードのひとつひとつが丁寧に描かれており、
感情移入もしやすかったかなぁ。
その分、親兄弟との関わりがいかに大変だったかもよく分かった。
 
全体の雰囲気は決して明るくないし、
なんというか、、、どっちかというと
ヘコむようか感じだったが、最後の最後で
わずかに光明が見えるような感じ??
 
 
せっかくの受賞作ということですので、
興味のある方はぜひ。