【書籍】大きな鳥にさらわれないよう
川上弘美先生の新作。
SFといえばもちろんSFですが、
やはりそこは川上先生。
物悲しさ、脆さ、儚さ、危うさ、
でも奥底に優しさが見られる気がしました。
メッセージを出さないことで
逆に浮かび上がってくる
倫理的問題。
民族問題、核戦争、過疎、クローン、格差…
思い付いたキーワードとしてはそのあたり
でしょうか。
色々考えさせられる本だなぁと思いましたが、
それは自分が理系だったからで、
テーマは人により変わるかもしれません。
川上先生の場合はいつもですが、
今回もやはり不思議な本でした。